『LastMermaid…』感想⑤言葉はいらない
こんにちは、りらです。
Hey!Say!JUMP27枚目のシングル『LastMermaid…』の感想も本日が最後の曲となります!
今日は【通常盤】の3トラック目に収録されている『言葉はいらない』についての感想です。
◆言葉はいらない
この曲を初めて聴いたのは、6/12にオンラインで開催された、「Johnny's World Happy LIVE with YOU」のJUMPでのパフォーマンスでした。
セットリストの最後の曲。裕翔くんの歌いだしに、「この曲は一体…!?」と心がざわついた思い出です。
作詞、作曲、編曲は月蝕會議さん。元ヒスブルのたくやさんも所属する音楽集団なのですね。
曲の構成は非常にシンプルで、ドラム・ベース・ギター・ピアノ・ストリングス。
こういうシンプルな楽曲程、ボーカルが主人公になって耳に届くなぁと感じさせられる楽曲です。シンプルとはいえサビのコード進行が本当に泣けてしまいます。
本当にいい曲です。私、今回のシングルrの中で一番聴いている曲かもしれないです。
「Johnny's World Happy LIVE with YOU」でラストの曲に選ばれた理由もとてもよくわかります。
優しいメロディ、寄り添うような歌詞。
今この時代に、弱った心を温めてくれる素晴らしい楽曲だと思います。
歌詞について。
この曲で私が好きな箇所は2つあります。
きっとバベルの街で ふたり出会っていても 僕らは恋に落ちただろう
「バベルの街」ってなんだろう?と非常に引っかかるワードです。
わたしも無知なので「バベルの塔と一体どんな関係が…?」などと思っていたのですが、「バビロン」のことだったのですね。
Wikipedia先生によると…
バビロン(Babylon)はメソポタミア地方の古代都市。市域はバグダードの南方約90kmの地点にユーフラテス川をまたいで広がる。その遺跡は、2019年にUNESCOの世界遺産リストに登録された。
また、「バベルの塔」にはこんな意味も。
神は降臨してこの塔を見「人間は言葉が同じなため、このようなことを始めた。人々の言語を乱し、通じない違う言葉を話させるようにしよう」と言った。このため、人間たちは混乱し、塔の建設をやめ、世界各地へ散らばっていった。
つまり、「今のこの時代・この国じゃなく、たとえ海外の古代都市で、言葉が通じない状態で出会ったとしても、僕らは恋に落ちただろう。」という非常にロマンティックな例えですね。素敵!
JUMPの『From.』という楽曲に
君と同じ時代に生まれてきた僕らはツイてる
というフレーズがあります。わたしも大好きな歌詞で、「この時代に生まれてきてよかった!!!」って思えたのですが、今回のこの歌詞を通じて「いやいやたとえこの時代じゃなくても出会えるよね!恋に落ちることができるよね!」と思えることもできました。笑
この曲でもう一つ心に刺さったのはこのフレーズ。
親指だけで傷つけ合う 冷めた世界の片隅で
これはスマホのフリック入力のことでしょうか。具体的な言葉は使わずに見事に表現されているなと思いました。
歌について。
⭐️0:00~ 裕翔くんソロパート
『やっぱりもう言葉はいらないよ 瞳に映る僕を』
イントロがすぐに歌始まりなの、いいですよね…心がすっと持っていかれます。
『い【ら】ないよ』のファルセットと地声の切り替わりもキュンとします。
「僕【を】」のビブラートが非常に美しい!!個人的に裕翔くんはいつもビブラートをかけない印象が強いのですが、かけはじめ~かけ終わりにかけて少しずつ音程の波がでるようなテクニカルなかけ方をしていて驚きました。山田くんのかけかたに似ている。(薮くんのビブラートは徐々にではなく、出だしから高速ビブラートな印象です)
⭐️0:39~ 髙木くんパート
『「言葉にできる感情なんて取るに足らない」とうそぶいたけど』
「言葉に【で】きる」の音がこの曲の一番低い音なのですが、よくぞここに髙木くんを持って来てくれた!と思いました。
髙木くんの声と言えばやっぱり低い声なので…!JUMPのイケボ、髙木くん…!
⭐️1:13~ 有岡くんパート
『だけどはじめて会った日から 何一つ変わらないことも』
有岡くんの感情の込め方が好きだ!なんかたぶん前回も言ったんですけど、感情の表現が丁寧な歌い方。「何一つ」の【な】にエッジボイスを当ててきているのもたまらんです。
⭐️2:40~ 光くんパート
『何気なく繋いだ手と手を ぎゅっと強く握って』
『何気なく』の【なにげぇっなく】という小さな声の揺れが光くんらしくてかわいい。光くんがしゃべるときの感じに似てる、ちょっとたどたどしい感じ。
『握って』の【にぎいいって~】の歌い方も素敵です。かわいい~!!
そしてそして怒涛のハモリパート!!
⭐️4:28~ 光くんメイン、伊野尾くん下ハモ
『きっとバベルの街で ふたり出会っていても』
いのひからじらーコンビは声の相性も抜群です。
【追記】
記事公開時に、ハモリとメインが途中で入れ替わってるかもと書きましたが、よく聴き込んだところたぶん入れ替わってはなさそうでした。二人の声の相性が良すぎて間違えてしまいました。。失礼しました(;ω;)
⭐️4:35~ 裕翔くんメイン、薮くん上ハモ
『僕らは恋に落ちただろう』
ゆとやぶも声の相性めっちゃいいぞー!!
薮くんの上ハモは最強です。
⭐️4:40~ 髙木くんメイン、知念くん上ハモ
『ほらいつだって 心と心が繋がれば』
ここで注目したいのは知念くんの上ハモです。『繋がれば』の【ば】の語尾がかわいくしゃくれているのです…しかもファルセット…!かわいいの極み、ここに爆誕。
⭐️4:48~ 山田くん、有岡くんユニゾン
『愛は育ってゆく』
山田くんも有岡くんも中音域~高音域の倍音が非常に綺麗なので非常に相性がよく、男性らしいというよりはかわいらしい雰囲気で相性がぴったりです。ここはハモリにしていないところがむしろとてもいいです。
二つに分かれていたものが一つにまとまっていく印象。ラブ&ピース。
⭐️4:45~ 薮くんソロ
『そばにいてくれたら ふたり笑いあえるなら それ以上何もいらない
避けられないさよならが 二人を分かつその日まで』
この落ちサビソロはちょっとした話題になりましたね…わたしもライブみて驚いてしまい、号泣してしまいました。
薮くんのここまでボリューミーなソロを聴くのが久しぶりです。
歌い方も心に寄り添ってくれるような優しい歌い方で…
本当に泣けるフレーズです。
薮くんはミュージカルのレッスンを受けていたためか、元々歌唱力はあるかたなのにめきめきと実力をあげているなって思います。
デビューしてもう何十年もたつのに、いまだに進化し続けるって本当にすごいことだと思います。
具体的にどこが進化したのかと言うと、「子音の発声の仕方」かなって思います。
独特すぎる癖がなくなり、研ぎ澄まされた印象。
薮くんって元々、「なんて歌ったかわからないような歌」を歌わないタイプの歌手だと思うのですが、歌詞がさらに聞き取りやすくなったのです。
ミュージカルは歌が命ですもんね。
そんなわけで長文お付き合いいただきありがとうございました!
今回のシングルで一つ思ったのは…「あれっ、ラップ詞が1か所もない!」でした。
非常に珍しい気がします。いつもはどこかに入っているのに。
ありひかラップ大好きなので、次回作ではまた聴けたらいいなー!
ではまた!