幾千の星を君と。

薮宏太くんが好きです

『YourSong』感想②あなた想い

こんにちは、りらです!

前回から少し間隔があいてしまいましたが、引き続き『YourSong』収録曲について感想を綴っていきたいと思います。

 

◆あなた想い

 

作詞/作曲:仲宗根泉さん(HY

編曲:石塚知生さん

 

HYの仲宗根さん作詞作曲とのことで、話題になった曲ですね。

編曲は「YourSong」と同様石塚知生さん。石塚さんの編曲、ストリングスのアレンジがとても好きです。ボーカルラインに対するからみ方がとても美しいです。

 

この楽曲は1コーラス目がとってもシンプルなアレンジで、ピアノとアコースティックギターとときどきエレピが入るだけ。

間奏や2コーラス目からドラムやベースやストリングス等、他の楽器が入ってきます。

アレンジ面で言うと、ピアノがとても素敵だなと思いました。丁寧でやわらかな表情が素敵です。(ピアノは仲宗根さんが弾かれているのでしょうか…?)

「ピアノとアコースティックギターを主人公としたアレンジ」がまさにHYさんらしいと思いました。

 

歌詞については一番最後に残しておくとして…

 

歌について。

 

前回の「言葉はいらない」の感想でも語ったように、こういうシンプルなバラードでは歌がより一層主人公になります。

じっくりじっくり一人一人の歌声を聴いてみた感想を紐解いていこうと思います。

 

⭐️0:13~ 全員ユニゾンのコーラス

Ah~

イントロからこの豊かなファルセット(裏声)の響き!

更に主旋律の上に上ハモがのっかってます。メロデイラインはサビと全く同じなんですがこの素晴らしさは後述させていただきます!

 

なんかもうこの時点で泣きそうになります。

この「Ah」は、なんとなく悲しい感情を乗せているように聴こえます。

サビの繰り返されるフレーズからして強調されるこの楽曲のテーマ、「片想い」。切ない感情が、メロディーラインの「ドシラソソー」という下がっていく旋律に乗ることによって、ため息をついているように聴こえます。

ため息って、「はぁ…」と吐いたとき音がだんだん下がっていきますよね。「ドシラソソー」と音も下がって行っていますし、なんかそんなニュアンスに近いコーラスです。

 

⭐️0:30~ 伊野尾くんソロ

今日、わたしに会えなくても

あなたは普通の日常を送れている

伊野尾くんの少し癖のある歌い方がまたちょっとしたスパイスになっています!

「わた【し】」の部分。「し」を英語の「Sh」っぽく歌っているのが彼らしいですね。

 

⭐️0:44~ 知念くんソロ

今日、あなたに会えない私

何してて誰といてどこにいるか知りたくて

ここの知念くんの感情の乗せ方が100点満点なんですよ……

片想いをしているせつない気持ちがそのまま表現できている。

「誰といて」の【だ】のエッジボイスがめっちゃいい。

 

⭐️0:57~ 薮くんソロ

きっと片想いは 楽しいより辛いが多い

薮くんの声のいいこと…

わたし、薮くんの【い行】の響きが好きなんですけど、「き【っ】と」のちょうど伸ばす部分にい行が来ている!

あとは「辛いが多【い】」のところ。

艶のあるいい声です。好き!

 

あとは元々薮くんの歌の特徴として根本的に「パワフルな表現」があると思っていて。

歌い終わりの語尾に力を入れて吐き捨てるような歌い方を今までよくしていたのですが、(ちょっとシャウトっぽい表現というか…)「PARADE」が出たあたりからこの吐き捨て方の力のコントロールが抜群に上がっているんです。

バラードでもほどよい力を抜くようになっているんですよね。

(ぼんやりと、何かの雑誌でも本人が言っていたことがあるような記憶が…)

ここのパートだと「片想い【は】」の部分。力を抜いていく表現だけど、力を入れすぎない歌い方がとても素敵でした。

 

⭐️1:10~ 裕翔くんソロ

私のこの気持ち あなたに伝えたいけど

この裕翔くんの感情の込め方も好きです。さすが俳優・中島裕翔。

壊れそうな繊細な気持ちが表現できております。

 

⭐️1:23~ 髙木くんソロ

怖くて それが

ここすっっっごく好きです。短いフレーズではあるのですが、聴いていて切ない気持ちになる。すごい。

「怖く【て】」の優しい歌い方。最高です。

 

⭐️2:18~ 光くんソロ

今日、あなたを見つけたとき

嬉しくて嬉しくて 一人舞い上がっていた

光くん……!

ここも聴いているだけで感情を持っていかれそうになります。

光くんは曲によって歌い方をかなり分けている方だと思っていて。

激しい曲とバラードで違う人みたいな歌い方をしてくれます。

「うれしくて【う】れしくて」のエッジボイス。

「ま【い】あがっていた」のしゃくり。

テクニカルなものを織り交ぜていますが一字一句すべてに切ない気持ちが乗っています。

「見つけたと【き】」のビブラートの波のかけ方とかすごいと思う。弱弱しく震える声みたい。

 

そんな弱弱しい歌い方をしているのに、一番最後のサビの繰り返しは悲しい気持ちを前面に出した歌い方をしているんです。

【4:11~】あたりの全員のユニゾンパートで、ところどころ光くんがしゃくっている歌声が前面にでているのですが、まるで泣いている声みたい。素敵な表現です。

 

⭐️2:46~ 山田くんソロパート

「いつから?知らなかったよ。言ってくれたら良かったのに」

このパートが私の中でベストオブ「あなた想い」です…

「いつ【から】」のファルセットが大優勝です。

とにかくめちゃくちゃ綺麗です。キラキラした倍音が目に見えるような声で美しい。夜空に煌めく星屑のような歌。さすがJUMPの王子様。声もキラキラしている!

 

⭐️2:58~ 有岡くんソロ

震えてた私の声 「どうしたの?何かあったの?」

包み込むような有岡くんの声…!

「あっ【た】の」の発音が「つぁ」に近いところがかわいい!

 

そもそも、この曲のカギは「ファルセット」なのかなと思ったりしております。

イントロに始まり、Bメロでは地声とファルセットを行き来させるフレーズ。

サビもファルセット祭り。

ふと聴いたときに「綺麗な裏声だな」ってはっとさせるようなメロディーの作り方だと思いました。

 

しかしサビの「ドシラソソー」の部分、よく聴いてみると、最後までファルセットでいくメンバーと、最後の「ソソー」の部分だけ地声で歌っているメンバーとで分かれているみたいです。

 

⭐️4:37~ 山田くんソロ

あなた想い

ここを聴く限り山田くんはすべてファルセットで歌っているので、山田くんは「ずっとファルセット組」にいそうです。

 

イントロの部分でも少しお話しましたが、この「ドシラソソー」の部分はメインメロディーの上に「ミレドドドー」という上ハモが重なっています。

これ、男声にしてはめちゃくちゃ高い音です。それなのにこんなに綺麗に歌い上げているのってすごい。誰がハモってくれているのでしょうか。聴く限り上ハモはそんなに大人数じゃなさそうですし、下手したら一人で歌っている可能性が大です。

(個人的には薮くんな気がしてなりません…)

 

「上ハモ」「ファルセット」「地声」がうまく絡み合うことで、2声ですが非常にリッチに聞こえているのではないかなと思いました。

 

 

最後に、歌詞について。

この楽曲について、10/3放送のらじらーサタデーで、仲宗根さんからコメントが公開されました。

 

 

 

 

このコメントを聴いて再度楽曲を聴いたところ、確かに恋をしている描写がわたしたちがJUMPのみんなを想う気持ちと重なり、とても切ない気持ちになりました。

しかし…しかしですよ…!

 

ここから先は超個人的な感想なので不快に思う方がいたら申し訳ないんですけど。

この曲、2コーラス目は「ファン⇒JUMP」の気持ちの描写じゃないと思うんです。

 

1コーラス目は、思いを寄せる人物に対しての”好き”の気持ちの描写

2コーラス目は、結局は片想いだと気づいて切なくなる気持ちの描写

 

わたしは、JUMPを応援してきて、一度も「片想い」だと思ったことはありません。

9人全員から、ファンへの愛をいつも常に強く感じ取っています。

テレビやラジオや雑誌等メディアに出演しているとき、コンサート会場での彼らの振る舞いから、「こんなにファンに対して愛情を持っているグループってある!?」って驚いてしまうことがあるくらい。

だから決して片想いなんかじゃないと思うのです…。みんなもそう思うでしょ?

曲自体を否定するわけでも仲宗根さんのコメントを否定するつもりも全くないんですけど、わたしはこの曲の2コーラス目は「ファンの気持ちを描写しているのではない」と考察します。うん。

 

以上、あなた想いの感想でした!

次回は『SecretMagic』の感想を書きたいと思います~

 

ではまた!